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怒涛の一週間のあとは、ほっこりしあわせな連休。
前の職場の同僚とひさびさに会い、たつぷり語らい、心の中に溜まっていたものを発散できた。
一緒に働いていたのはほんの短い期間だったけれど、これからの人生においてお互いとっても大事な存在になりそうなことが、ようやった職場以外でたくさん話したことで気付けた。
ほんの一瞬だけでも、かぶった時期があったこと、神様にしっかりと感謝をしなくちゃ。
そのあとは実家に帰って、家族との時間。
怒涛の連勤続きで、久々の不眠におそわれた。そのせいで、次の日は一日中ふわふわとしていて体がなかなかしんどかった。
そんな重い体をうごかして、午後から雨が降るという予報を耳に、朝のうちに母と埼玉県のフィンランドに遊びにでかけた。
眠すぎたことだけ、心残りだけれど、やはり空気も美味しく、過ごしていてとても心地よくいられる場所だった。
こんなに近くに、ひらけていて、心穏やかになる場所があるなんて。とってもハッピーなことだ。
大したアトラクションなんてなくていい。音楽もなくたっていい。特別な食事もいらない。
ただそこに広がる湖と風の音と、自然に落ちゆく葉っぱとがあるだけで、心洗われた。
また疲れた時にはここに来よう、そう思わせてくれる場所を見つけられた。
連休明けも、毎日が楽しい。
毎日を丁寧に生きられている気がする。
「丁寧なくらし」だとか最近よく言うけれど、わたしの今の暮らしは、なかなか本当に丁寧なものだ。
朝もきちっと早起きして、お白湯を口にして、ストレッチとヨガか軽い筋トレをする。そのあと自家製冷凍おかずをお弁当箱につめ、ハーブのお茶を水筒にいれる。
仕事がある日はちゃちゃっと済ませて、シャワーを浴びて朝ごはん。
気分に合わせて好きな服を選んで、空を見ながら、鳩を見ながら、気持ちにあった曲をかける。
お仕事のあとは、まっすぐ帰宅。
郵便物を確認して、ラジオを聴きながら夕ごはん。夕ごはんのあとは、本を読んだり映画をみたり。早めの時間から暖色のライトに切り替えて、ミントとラベンダーのスプレーを部屋に纏わせて、お気に入りのくしゃくしゃパジャマで眠りにつく。
それが今週毎日のわたしの、くらし。
小さくて、他の人からしたら面白くないだろうけれど、わたしには楽しくてここちのよい、小さな、くらし。
ま、今週はこんなにのんびりしておきながら、来週は予定を詰め込みまくっているんだけれどね。
できる限りの、身の丈にあった生活を丁寧に送って行こうっと。
「丁寧なくらし」なんて言葉にすると、鼻で笑ってしまうようなものだけれど、実際とても大事なことよね。