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ひさびさの連休がめぐってきた。そんな幸せな1週間。

 

連休最初の夜は2週間ぶりに実家へ戻り、のんびりと時間を使った。

いまの新しい暮らしが自分にとって何より落ち着くものだと感じているけれど、

それでもやっぱり実家の暮らしは特別だ。

 

20年近く過ごしてきた場所はやはり何にも代えられない落ち着きを得られる。

 

役所での諸用を済ませた後は、大好きな公園に自転車で繰り出し、陽の光を思いっきり浴びた。

 

わたし、こんなにいい街に暮らしていたんだ、公園の中の緑の道を自転車ですすんでいたとき気づいたら無意識にこんな感想をいだいていた。

 

ほんとうにわたし、こんなにいい街に暮らしていたんだ。

 

この街の中の学校に通っていたのはほんの短い時期。それから、物心もまだついていないような時だったから、この街に対する愛着は全然ないものだと自覚をしていたけれど、実際そうでもなかったみたい。

こどもが穏やかにわらいながら、好きなように駆け回ったり、カップルが穏やかに散歩をしていたり、まさに平和の象徴のような光景が広がっている大好きな公園。

自分自身も小さい頃、小学校の遠足できたりだとか、家族で遊びにきて「ターザン」の遊具で遊んだりだとか、記憶の彼方にではあるけれど、うっすらほっこり温かな思い出が残っている。

 

忘れかけていたことをそっと思い出させてくれる場所が、この公園だったんだなぁと感じさせられた。

 

そんな大切な地元をあとに、夜は職場の楽しいご飯会、そしてそのあとは心落ちつく友だちのところへ。

 

最近のわたしにとって、めちゃくちゃに心が休まる場所だ。

 

相変わらず迎え入れてくれる笑顔は可愛くて。

 

前回はわたしのもとへお花を持ってきてくれたから、今回は色が綺麗だった紫陽花をわたした。

淡いみどりと、淡いむらさきの花の混ざった紫陽花。お店で見たより彼らの場所でみると霞んだように見えて、店で見たときの「明るすぎるかな」の心配は誤算だったよう。

どの器に生けるか、どの長さに整えるか少し悩んだ末に、台所に馴染むような花瓶にしゃんと座らせてあげることができた。

 

なにより、渡したい人の手元にきちっと、自分の手でお花を渡せてよかった。

 

今週は立て続けに予定を入れてしまい、次の日はかなちゃん、その次の日はありにあった。

 

えりとはずーっと行きたかったお店でのモーニングを叶えられた。

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都心にあるはずなのに、静かで落ち着いたところに佇んでいる素敵なお店。

なかなかお店をみつけるのに時間がかかってしまったけれど、少しバターが焦げたような香ばしい香りが風にのってきた瞬間に、お店の場所も反射的に見つけることができた。

 

お店の空間の取り方も百点満点で、

置いている食器や壁掛けの絵なども全てが調和していて。人の手を丁寧にかけることでこんなに美しい空間を作り出せることができるんだと知った。

 

小さな場所だけど、愛と思いやりに溢れていることが作りあげられた空間から感じ取れる場所。

イメージは違えど、そういう想いを感じられる場所を作るっていう意味では物凄く憧れるしまねをさせてもらいたい、勉強させてもらいたいと思うようなところだった。

出勤前の目黒、ほど、ちょうどいいものはないから、また同じような時間の使い方をして通いたい。

夜もしっかりベジタリアンメニューが揃っているみたいだから、印象の変わるお店を覗きに行きたいな。

 

そしてかなちゃんと会ったこと、さらっとした時間だったけど、今週のわたしにとってはとてもインパクトの大きいことだった。

 

友だちとのあれこれでちょっとだけ、ほんのちょっとだけいやな想いをすることがあって、

そんなできごとのすぐあとだったから、かなちゃんと心を全開にいつもと変わらぬ時間を過ごせたことが幸せで仕方なかった。

 

改めて話していたけれど、私たちの関係は本当に良すぎるほどのものだ。

 

中学生の頃から純粋に仲良しっていうことは変わっていないけれど、

年々、時間を重ねるごとにいい関係に進展していっている。

というのも、それぞれが時間を重ねるごとにしっかり変化を遂げて、成長(かなちゃんは格段に、わたしは微々たるものだけれど)をしているから。

結構な頻度で会っているのにもかかわらず、毎回会うたびに必ずアップデートする話題がある。しかもそれはどきどきわくわくお互いが感じられるような、階段を1つか、何段階抜かして一気にか、昇るようなできごとなのだ。

 

今の私たちもすごくいいけど、初めからこうだったらまた違ったよねって。

 

出会った頃から、毎年欠かさずにお互い良き学びを経て、変化を遂げて、それをお互い認め合い褒め合い高め合いができている。

私たちにしかない、特別な関係性だ。

 

出会ったタイミングもそれぞれの選ぶ居場所も、すべてにおいて丁度いい巡り合わせで、お互いの努力があったから、今こうして「いい関係だよね」と口に出して言えるような私たちになれている。

 

ここで絶対に留まりたくないな。もっともっと、お互いがいいところに向かって素敵な大人へと近づいていけるように。

 

連勤中にこうやって友だちとあって、楽しい時間を過ごしていたら、あっという間に休日もやってきた。ありがたい。

 

久しぶりの新幹線にのって、これから大好きなおばあちゃんのところへ。

 

今だからできること、たくさんたくさん、しておかなければ。

 

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連勤お疲れの自分への労い、タルトシトロンとともに。

(日本のケーキ屋さんのケーキは繊細すぎる。もっとざっくりした、フランクで気軽にぼりぼり、ぱくぱくいけるような、素朴な焼き菓子屋さんが必要ではないか??、と大宮駅で浮かびましたとさ)