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しあわせ幸せ
明日かこっと
10.7
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日記を書くのが遅くなってしまった
先週は阿保かというほど予定を詰めてしまっていて、疲れが取りきれていなかった。
休みは休むぞ!とすればよかったけれど
結局ここもまた子どもとのお出かけの予定をいれた。
子どもたちと、ほんのり秋の風を感じながら公園でバドミントンをした。そんな午後のひとときもものすごくゆるやかで気持ちのいいものだったけれど、午前中のお出かけでは本当に驚くべきほど子どもの成長を感じるできごとがあった。
いつものごとく子どもと原宿にお出かけし、いつもと同じようにお店を回っていた。
いつもなら本人、あるいは妹へのお土産の購入は必須だ。
だけど今回はつい数日前に原宿に来ていたらしく、たいそう欲しいものは見つからなかったようだ。
ただここ最近、年頃か、化粧品にも興味を募らせていて一緒に韓国コスメストアを見ていた。ふたりで一緒に、この色が可愛いね、とか、秋らしいね、とか、あれ子どもと出かけているのに、すっかり女の子同士のただのお出かけになっていた。
子どもとのお出かけは半分仕事のようなものだから、自分の意思でものを買ったり店を選んだらは普段しない。だから、そのお店でお試しをして好きなリップを見つけたけれど、オンラインでこの色をかおうと考えていた。
そんなことを頭の傍らに置き、横で楽しそうに化粧品を見る彼女。
今の子は、私がその年齢だった頃と全然ちがう。というのも、小学五年生にして化粧の仕方についても詳しいのだ。化粧っ気のない24歳の私よりもよほど。今の時代らしく、ユーチューブでメイクアップの動画を見て、研究を深めているらしい。こうやって、何年か続けて時々お出かけをしているが、好きなものがしっかり見えてきて余計なものを買わなくなってきた彼女の変化を見られることは、何だかものすごく感慨深い。
ふたりで楽しく化粧品を見ていて、彼女はリップを買うことにしたらしい。
私がかわいい、今度買おうと考えていたのと同じリップだった。
今までだったらぽんぽんものを飼っていた彼女が時間をかけて選んだもの。楽しそうにレジの列に並んでいて、この光景を眺めるのがなによりの幸せだった。
と思いきや、お店を出た後それ以上の幸せが舞い込んだ。
まさかの、「はい、先生にプレゼント、ほしかったでしょ?」と。
私、唖然。
今まであんなに、自分の欲しいものがたくさんあってお金の使い方を迷って、欲しいものを買いきれないほどだった彼女が、私がひっそり欲しがっていたものを見抜いて、サプライズのプレゼントまでしてくれるなんて…。
とても小学生がしてくれることじゃない。
とにかく、そのきもちが、嬉しくて嬉しくて、動揺してしまうほどよろこばしいものだった。
成長という言葉じゃ収まりきらない、人を喜ばせたい、驚かせたいという気持ちを持つようになったことへの驚きと感動。こうやって、子どもにはいつも、予想だにせぬことをたくさん教えてもらえるのだ。
愛とか、思いやりとか、そんなものをこれからももっと伝えていきたい。
学校で習うこととか世の中がこうすべきだと言っていることとか、そんなことよりも、とにかく、心を温かくしてくれるもの、これを共有して、広げていってくれるような子に益々なってほしいなとおもつた。
そして休み明け、まおちゃんを家にお招きして、秋姫プラムのクランブルを食べてもらった。
きゅんとするすっぱさ。熱を加えて現れる果実のとろみ。その上に乗せたほんのりシナモンのクランブル。
出来立てが、自分で言うのも何だが絶品だった。
まおちゃんがわたしのつくったもので喜んでくれること、本当に嬉しい。
お店みたい、のようなことばをいただけること、すごく嬉しいしもっと磨いていきたいと思えるのだ。
その翌日夜は静かな夜。何もしない夜を過ごした。
先週は詰め詰めで人に会い、少し体が疲れて、食べ物も沢山取り入れたから余分な物も溜まって、何だか、全体のバランスが崩れて乱れている気がした。
よし、心を改めよう、清めよう、ちょうどこう思った日が10月3日。4月3日生まれの私にとっては、20代前半、ラスト半年の、初日。
ここで一度立ち止まって、乱れを整えよう、秩序と静寂を取り戻そうと考えついた。
そんな時にするのは決まって、掃除だ。
ここでの暮らしを始めて以来いちばんの大掃除だった。
全ての棚、箪笥、冷蔵庫も、中身をひとつずつ出して、余分なものを拭いて。
越してきた頃は何も積んでいなかった箪笥の上に、最近はついついものをならべるようになってしまっていたので、それも改めた。綺麗さっぱり棚の中にしまいこんで、香水と限られたアクセサリー類だけを上に並べ直した。
割と時間をかけてしまったけれど、本当にすっきりした。
これを求めていたんだな、心と体は。
時々こうやって、身も心も整理をつけないと、どこかで絶対にガタがくる。
すっきりさせたら逆に、来週からはこうやっていきたいな、って言うものがクリアに見える。
あと半年の、20代前半。
年とかそんなに気にするもんじゃないけれど。
これまで生きてきてくれた身体に感謝を込めて。
時々こうやってリセットしながら、日々を見直しながら、毎日楽しくいきていこうっと。