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8月!
8月を呪い始めて早9年。でも今年は、その記憶に捉われず、しゃっきり生きられている。
週の頭にはお盆休みに入る前の大好きな先輩たちとのご飯の会。
代官山の、夜景が見える外のお席で風を浴びながら、最高のひと時を過ごした。
生温い風、うっすら肌に乗る汗、広がる夜景、冷たい飲み物、したたる水滴、少し辛いハラペーニョのフリッター、心地よい笑い声、なつ、なつ、なつ。夏の感じがたまらなかった。
夏っぽいね〜って、声に出して、そんな雰囲気を感じながら、いつものペースで喋りたいことを喋って、くだらないことでけらけらとわらって。
会う時間があまりにも短すぎて、正直物足りなさもあったけれど、この人たちと会うとわたしはこんなにハッピーを感じられるんだなぁっていうことを知った。
趣味も好みも職業も何もかも違うのに、不思議な関係だなぁ。不思議な居心地の良さだなぁ。
また次に会える機会が待ちきれないくらい!
それから、定番のベジラザニアを用意してすがちゃんを迎えた水曜日。
鰯のマリネも、美味しくできた。お誕生日のお祝いにと思って用意したレモンドリズルケーキも、ふわふわに、きれいに焼けた。「レモンと折り鶴ケーキ?」と奇妙な空耳もされたけれど。笑
(確かにそう聞こえなくもないか)
「料理研究家なの?(笑)(呆)」その呆れた感じのつっこみがわたしにはとってもうれしい言葉だった。すがちゃんは確かに呆れていたけれど笑
この2ヶ月、週に1度くらいの頻度で友達を招いてご飯を食べてもらっているけれど、いつもいつも、とっても嬉しい気持ちになる。しあわせな気持ちになる。
誰かのために、献立を考える時間そのものにとってもわくわくする。
食べてもらうまでは味が口に合うか不安に駆られたりもするし、おいしいと褒めてくれてもこれはお世辞だろうと心の中で解決しようとしたりする。
それでも自分が頭を使って考えたものを、自分の大切な人がにこにこと手を進めて口に運んでくれること、この時のしあわせ度といったら。
わたしはこれに、幸福感を得るんだ。
「癒された」とか「穏やかに時間を過ごせた」とかっていう言葉をもらえることが本望すぎて。
わたしは、社会の中で要領よく生きていくような飲み会でうまくやっていくタイプでもなければ、大人数の中で心から楽しめるタイプでもない。
好きな人としか過ごしたくないし、好きなものに好きな分のお金しか払いたくない。けちだし、社交性にも欠けている。だから今まで色々うまくやり過ごせないことも多くあった。
それはもう仕方ないことで、反対に、大好きな人のことはとことん大好きだし、
好きなものを好きなように好きな雰囲気の中で食べることが堪らなく楽しい。ひっそりと、のんびりと、しあわせな時間を作り出すことがだいすきだ。少し人とは違うペースだけど、小さな空間で小さく幸せや癒しを作り出して感じることが心から好きなのだ。だから
我慢せずに、苦手な場所には顔を出さないし、積極的に小さな幸せのある場所に顔を出す。
もしかしてこれ、日頃の生活でできていない人、実は多いんじゃないかな、と思う。
本当は、大人数の飲み会に行きたくないし、下っ端だから企画仕方なくしなきゃいけないし、、、騒がしいところも好きじゃないし。でも社会がそうさせるから、といって、好きなことを抑えて、やりたくないことをなんとかやり過ごしている人が多いのかも。
だから、せめて、わたしと過ごしてもらうときは、居心地がよくって、なんにも気張る必要がなくって、そしてできるのであればおいしいと思えるものを食べてほしい、と思っている。
普段は我慢して飲み会に顔を出すけど、りさのところにいけばリラックスできて、なんの無理もせずに気軽に満足できるものが食べられる、そんな風にいつか来てくれた人に思ってもらえれば。本望だ。
そして毎日いろんなことを考えながら生きるけど、これをやっぱり、自分の仕事として堂々と言える日を迎えられるようにしたい。
ここにくれば日常の嫌なことも面倒なこともしがらみも全て忘れて、穏やかな気持ちになれる、そんな場所を作ることができたらなぁ。
明日からの1週間、このお菓子を食べて乗り切っていこう、と少しでも日頃の生活の支えになるものを作れたら。
インスタグラムでステキな方がコーヒーショップをオープンしている姿をみて、やはり自分の場所を持ちたいんだと確信した。
日々日々手探りで、妄想ばっかりの段階だけれど、生きているなら、実現させたい。自分の場所をつくること。
カフェなのか、お持ち帰りのお店なのか、はたまた教室なのか、形態はわからないけれど、さぐって探って探っていくのみ。
嬉しい言葉や励みになるお誘いをもらって、必ずひとりのきちっとした存在として活動がいつかできるように、頑張っていきたい。
P.S
今年の夏は対して大きなお出かけはしないけれど、
家族と過ごして幸せだったなと思える夏になるんだ。したいんだ。
今日はパパとベランダから、大好きな地元の花火をみた。
来週はいよいよ大好きなおばあちゃんのもとへ。早く会いたいな。
家族が大好きで、大切でたまらないな。