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人生が大きく変わる出来ごとを起こせる機会を神様に与えていただいた週。

宝くじが当たった並みのことが起きた今週。

 

具体的なことは、決まるまでまだなんともいえないけれど、やっと自分の人生を切り開いて行けそうなチャンスというものを、まずは掴み取った。

 

それを知らされてから、ニヤニヤが止まらないし、人生にこれまでにない明るい光が差し込んだ気がするし、こう思えるってことは、やっぱり、自分が選びたい選択肢だったんだなって。

 

こうやってオブラートに包んで抽象的に感情を述べるしか今はできないけど、

早く形にして、これからはじまるであろう2年間を自分の人生の中の宝物の期間にしていきたい。していく。

 

一先ず、今語れるのはここまでかな。

 

 

 

休みの日は、大好きな先生のレッスンのため、スタジオに行くも、まさかのスタジオ休館日。笑

虚しくとんぼ返りして、初めてレモンとポピーシードのケーキを焼いた。

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ぷちぷち、さわやか、美味しく焼けた。

 

今週は、一週間かけてのんびりと江國香織を読んでいたお陰で、このポピーシードケーキを食べる感覚を描写した一節を書きたくなった。小説なんて書けないのに。

「ホリーガーデン」は、わたしを自分が住む世界と別のところへと連れて行ってくれた。

妻帯者と恋に落ちること、付き合ってもいない人かつ自分に好意を持っている人と同じ屋根の下で暮らすこと、それらは自分の恋愛ポリシーでは絶対にありえないことだったはずなのに、この作品を読んでいる間はそういう事態に一切の違和感を抱かず、ただただ普通に愛や思いやりを持った人たちが生きている世界を目にしている、ただそれだけだった。

あとがきにもたまたまそういう内容が書いてあって、それを読んだときに、あ、私の恋愛感覚ではありえないことだったな、と気がつかされた。

江國さんの言葉は親しみやすさと繊細さを兼ね備えている。

すーっと心に染みていく言葉にたくさん出会った。

そして今回は特にこう感じた。ひとつのながーい詩を読んでいる。そんな感覚。

一見身近に溢れるちいさな物や香りを並べているだけなのに、そこには複雑だったり、あるいは単純な感情が見事に著されていた。

 

幼馴染女の子2人の間に発生する独特の嫉妬のきもちも読んでいて、心が軽く締め付けられたり、私は果歩であり、静枝でもあるなと自分の性質も考えさせられたり。

 

ひさびさにちゃんと小説を読み切ったけど、やっぱり読むことって楽しい。

 

言葉とのふれあいってこんなに自分の時間を豊かにしてくれるんだな、と。

 

 

それから、その次の休みの日も職場の先輩とご飯に行き、とても充実した時間を過ごすことができた。

「精神的な友だち」

久しぶりに、そう名前をつけたい友だちができた日だった。

(先輩を友だちと呼ぶとはなんて失礼なことか)

 

その先輩とは家族構成やこれまでの育ち方、好み、経歴、経験、将来の展望、何をとっても共通点がありすぎる。

それは出会ってすぐの頃から感じていた。

 

勤務中もよく話していて気があうし、よく笑わせてくれる方で。

 

ゆっくりとご飯に行けるのはこれが2回目だった。

2回目は、1回目よりもさらに砕けて、そして私自身が「あ、めちゃくちゃ心を開いている」と感じるくらい自分のことを大きく開いて話してしまっていた。

こんなに自分の思いや過去のことを素直に打ち明けられるなんて。いつぶり?というかむしろ、初めて?のことだったかもしれない。

 

その日帰宅をしてからその方に、話をたくさん聞いてくれたこと、たくさん理解をしてくれたことへのお礼の連絡をすると、あちらからも、「同じ言葉をかえします」と応えてもらった。

 

こんなに心から自分の身をさらけ出せる方と今になって出会えるなんて。嬉しくて嬉しくて仕方のないこと。

 

こういう出会いを本当に大切に、大切にしていきたい。

 

 

明日からは母とちいさな旅行。

雪降るなかの寒い山の中、古い歴史の中へ飛び込んでくる。

 

日本の中の、だいすきなみやこ。

まっていてね。